今週の音楽まとめ(2014.10.20〜26)

今週聴いたアルバム

今回から10点満点で採点を入れるようにした(先週分にも追記済み)。
もちろん、ピッチフォークのパクリでございます。
先週は海外インディーバンドを紹介したけど、今週は日本歌謡曲の大御所が登場。
節操が無さすぎるけど、いつもこんな感じで音楽を聴いてるし、それを垂れ流すのが目的で運営しております。


8.0
ベスト盤中心の”にわかファン”だけど、竹内まりやって人は自分の”節”を持ってるから強いなぁと改めて思った。それが逆にマンネリとも言われてるみたいだけど、1曲目の”緑の糸”から、竹内まりや以外の何物でもないメロディーが鳴っている。
ぶっちゃけ、”輝く女性よ!”という直球なタイトルで「生きるって素晴らしい」と歌っちゃうところとか、日本語詞に急に英語が入る感じとか、ちょっとキツいなぁと思う瞬間もある。あるけど、最終的にはエバーグリーンな楽曲だと思わせる不思議な説得力がある。


そもそも竹内まりやって人は凄く不思議だ。”国民的な歌手”と言っても良い立ち位置なのに、実在感が全くない。
いや、アルバムのリリースが極端に少ないとか、コンサートをやらないとか実在感がない理由はいくらでも挙げられる。不思議なのは、それでいて国民的な歌手というポジションをずっとキープし続けてることの方だ。
今作も当然のようにオリコン1位。これで80年代、90年代、00年代、10年代と”4年代連続首位”というバケモノっぷりを発揮。
実は同種の記録はユーミンも持ってる。ただ、セールス的には90年代で完全に止まってて、00年代以降は失速を余儀なくされている。
でも、竹内まりやは00年代も10年代も勝ち続けてる。


さっき、”エバーグリーン”と書いたけど、それがヒントのような気がする。
ユーミンは良くも悪くも「時代と寝てしまった」と思う。だからこそ時代の変化が逆風になった。
でも、竹内まりやは独特の活動スタンスによって時代性を帯びることを回避してエバーグリーンな存在であり続けた。
SNSによって”今”という瞬間が前傾化しつつある現在、時代性から切断されてる竹内まりやという存在はとても面白い。
あと、いつもながらアレンジとコーラスが良い。担当してる山下達郎って人はよく知らないけど、彼は伸びると思う(ギャグのつもりでした。本当に申し訳ございません)。


YouTubeの楽曲を貼ろうと思ったら、全く無い…。こんなところまで時代性とは無縁だとは…。
そう、竹内まりやはネットで楽曲を聴かせる必要すらない、完全なる”記号”なのである。



猛烈リトミック(初回限定盤)(DVD付)

猛烈リトミック(初回限定盤)(DVD付)

7.5
正直、どう評価して良いのか分からないアルバム。
亀田誠治蔦谷好位置をプロデューサーに迎えて「ポップになった(売れ線になった)」と言っちゃうのは簡単だけど、そんな単純化を拒否するような楽曲もやっぱりある。作家性と大衆性の間にこそポップミュージックの本質があるならば、このアルバムはそれを狙ったのかもしれない。でも、両者の間が表現されてる感じはあまりなく、並列化されてる印象が強い。だから「赤い公園に何を求めるか?」によって賛否両論になってしまう。


つーか、”のぞき穴”SMAP”JOY!!”を両方書いて、℃-uteのファンを公言してる津野米咲という人が分からない。
洋楽からアイドルから現代音楽まで何でも聴いてたらしいけど、楽曲を聴く限りでは参照点がいつも分からない。
なんで赤い公園がメジャーレーベルにいて、SMAPに曲を書いてるのかも分からない。
もう分からないだらけ。それがこのバンドの魅力なのかもしれない。



これはセルアウトなのか?戦略的なマスへの侵攻なのか?それも分からない。



f:id:DAQJ:20141029123439j:plain
8.7
先日、海外のブログで見つけたシアトルの新人パワーポップバンドRansom and the Subset。
なんとアマゾンにもiTunesにも無い…。どんだけマイナーなアルバムなんだと。


「POWERPOP ACADEMY」に詳しい情報が載ってたのでチェックしたら驚いた。
バンドの中心人物RanDairは数々の企業でCEOを歴任してきたバリバリのビジネスマン。50代になったある日に「若い頃に抱いた音楽への情熱をもう一度燃やしたい」と制作を開始したのが「No Time To Lose」というアルバムとのこと。つまり50代の新人アーティスト。ちょっと信じられない…。
当然のごとく完全なド素人。なのに製作陣にパワーポップ界の有名どころを集めてて、Fountains of WayneのJody Porterもゲスト参加。デモを聴かせたら、本人が乗り気になったらしいけど、凄すぎる。


前置きが長くなったけど、パワーポップとしてこれは間違いなく名盤!
マニア向けに言えば、Tommy Keeneが好きな人はジャストだと思う。哀愁のある変幻自在なメロディーが素晴らしい。とても”最近まで会社役員をやってた50代のおっさん”が作ったとは思えない。
しかし、夢がある話だなぁ。僕もアルバムを作りたくなった。プロデューサーはブッチ・ウォーカーで、ゲストはテイラー・スウィフトズーイー・デシャネルを呼びたい(中二病)。


今週気になった曲


僕はデイヴ・グロールは本質的に”パワーポッパー”であることを知っている。
だから、チープ・トリックのリック・ニールセンをゲストに召喚しても驚くことはない。
デイヴよ、この新曲も最高にカッコ良いけど、そろそろ”Big Me”とか”Learn To Fly”みたいな曲も書こうじゃないか。なぁ、そうだろ(立場不明)。


Sonic Highways

Sonic Highways

とりあえずアルバムが楽しみ。